シェラハへの献詩

禍が目の前をちらつく
いつしか、笑うことを忘れる
泣く時に必ず忘れ草を胸に抱く
今
私の中には
涙で彩られた
忘れることすら叶わない記憶だけが残る
木枯らしのよう・・・
首元をかすめた風

雨が丘を過ぎる時
虹が目を横切る時
私は青い空を見る
雲が微笑んでいるようにさえ思う
こらえられなくて
走り出して
息が弾んで
　　その時に
（笑い出して・・・）
　　禍が瞬く
（歌いだして・・・）
　　暗い闇に
（踊りだして・・・）
　　押しつぶされる
（仰向けになって・・・）
　　暗い闇に

　気がつくと既に夜

ため息は出ず
口笛を吹く
無風の大地は頑なで
ただ、
何ともなしに泣いた


　日々は私を祝福してくれただろう
　声は私を励ましてくれただろう
　空は私を照らしてくれただろう
　私はそこで呼吸をしていただろう

　影が草原を撫でていた
　夜露が雑草を濡らしていた
　沈黙が闇の中に広がっていた
　月が私を見下ろしていた



ｐｓ　↑を書き始めたのは挫折した一周目（クリアすら出来ませんでした）。
　　　それでも彼女には感じさせられて↑を書いたのですが、今考えるとシェラハと戦う前に書いてよかったと思います。　戦ってからでは違う詩になったでしょうから。